木曜日(11日)にダウが-1800ドルの急降下。史上最高値を超える上昇基調から反動減が来ることは予想されていたので、この下げ自体にはそれほどサブライズはなかった。社会情勢の動きがやっと市場にも反映されてきたかな。
ここで特筆しておくべきことは、翌日の日経平均が-167円(-0.75%)しか下げなかったことだ。これは米国市場と連動して動いていた3月、4月の傾向とは異る。日本と米国の相関性の低下が継続的な事象になるのかどうか?
ZARA、スターバックスといった世界的ブランドの大量閉店のニュースが出てきた。コロナ以前の通常時の状態に戻るには時間がかかるという見通しによる経営判断なんだろう。世界中の現地情報をリアルタイムで集計して過去事例て比較して分析するができるこの2社の経営判断は重く受け止めるべきだ。
これを受けて、今週はインソースのほとんどを利益確定してキャッシュポジションを増やす判断を下した。今でも持続的成長が期待できる王道グロースという評価に変わりはないが、ここが真価を発揮するのはコロナが終息してからだと考えて一旦リリースした。状況に応じて買い戻すかもしれない。アフターコロナではなくウィズコロナで行く。
留意事項
- 自粛解除後もコロナ前の状態に戻るには時間がかかりそうな国内の現状
- 新型コロナの第二波の顕在化
- 米国の黒人差別反対デモが世界中に波及
- 中国と世界各国の衝突
- 国ごとのコロナの被害状況と対応の違いが顕在化。とくに感染者数の定時発表を取りやめたブラジルは要警戒
- 中央銀行の動向
- ZARA、スターバックスなどの世界的ブランドのリストラ→失業率の増加→社会情勢の悪化
- 日本市場と米国市場の相関性の低下
今後の対応方針
- 激しいボラティリティに耐えることができるキャッシュ比率を意識した資金管理
- 業績とは別のKPIにもとづく逆張り積み増しをメイン方針とする
- 状況に応じて変化を受け入れて柔軟に対処する
- 先導株になるポテンシャルがある銘柄を選別する
- 共感が得られそうなテーマを調べて投資する
- インフレに強い資産構成を意識する
日経平均 -2.44% 4週ぶり下落
TOPIX -2.59% 4週ぶり下落
東証2部 -0.01% 7週ぶり下落
マザーズ +0.32% 10週連続上昇
日経JQ -1.07% 7週ぶり下落
REIT -0.17% 4週ぶり下落
NYダウ -5.55% 4週ぶり下落
金先物 1683→1737 3.23%
原油WTI 39.55→36.26 -8.32%
銅先物 2.556→2.600 1.74%
ドル円 109.59→107.36 -2.04%
VIX先物 36.09(6/12) H44.16 L24.65 *過去最高は89.53(リーマンショック)