世界中で理性と感情のバランスが乖離して、極端な方向へ動いてしまっている事象が多く見られるようになった。今後この状態がいつまで続くのかは予測できない。少なくとも新型コロナに収束の兆しが見えない限り続く。
新型コロナ後に新たに資金を投入する個人投資家が急増している。下記の日経の記事でリストアップされている投資先を見る限り、主体性に乏しく声が大きい人い煽られて人気銘柄に飛びついている人が多く見受けられるので、今後の不確定要素となってくるのは間違いない。個人の理性と感情のバランスの乖離が投資市場に影響を及ぼしやすくなっている。
来週は四季報の発売日。(この夏号だけは買っている。)個人投資家の急増もあり例年以上に売れそう。
米国で若者を中心に人気なのが、売買手数料が無料の新興インターネット証券、ロビンフッドだ。1~3月に300万の新規口座が開設され、3月以降に取引額が急増した。米ネット証券大手TDアメリトレード・ホールディングの5月の1日平均の売買高は327万枚と約4倍に膨らむ。
日本でも口座開設が急増している。ネット証券大手5社の新規口座開設数は新型コロナ前の2019年12月は12万件だったが、3~5月は18万~31万件になっている。
個人の増加は市場を活性化するが、現状は「元手の資金が少なく、リスクをとり早く利益を出そうとする」(LINE証券の米永吉和・共同最高経営責任者)傾向もある。資産運用でなく、閉鎖しているカジノなどの代わりという面も透ける。
巣ごもり投資家、世界で急増 給付金元手に相場を動かく 日本経済新聞6/20
彼らが好む投資先と自分の投資先は重複してないけど、本格的な反動が突然やって来た場合は周辺事象にも連鎖的に影響が出てくるので、リスクマネーのポジションを保有している限りは逃げることは不可能だ。ショートヘッジもタイミングとボリュームを反動減と一致させるのはとてつもなく難しいので効果がないと想定しておいたほうがいい。可能な対策と言えば、キャッシュ比率を意識した資金配分と細かい利益確定だけだろう。自分の中の理性と感情のバランスだけは崩れないように強く意識したい。
留意事項
- 自粛解除後もコロナ前の状態に戻るには時間がかかりそうな国内の現状
- 新型コロナの第二波の顕在化
- 米国の黒人差別反対デモが世界中に波及
- 中国と世界各国の衝突
- 中央銀行の動向
- ZARA、スターバックスなどの世界的ブランドのリストラ→失業率の増加→社会情勢の悪化
- 日本市場と米国市場の相関性の低下
- 新型コロナ後に増加した新規トレーダーの動向(短期のリバ狙いが多いと思われる)
- 四季報夏号発売
今後の対応方針
- 激しいボラティリティに耐えることができるキャッシュ比率を意識した資金管理
- 業績とは別のKPIにもとづく逆張り積み増しをメイン方針とする
- 共感が得られそうなテーマを調べて投資する
- インフレに強い資産構成を意識する
- いくつかの銘柄は短期で利益確定してボックス相場に備える。
日経平均 +0.78% 2週ぶり上昇
TOPIX +0.77% 2週ぶり上昇
東証2部 +1.34% 2週ぶり上昇
マザーズ +4.39% 11週連続上昇 ※マザーズ11週連続高 2010年4月以来
日経JQ +2.14% 2週ぶり上昇
REIT -1.86% 2週連続下落
NYダウ +1.04% 2週ぶり上昇
金先物 1737→1753 0.9%
原油WTI 36.26→39.75 9.62%
銅先物 2.600→2.611 0.42%
ドル円 107.36→106.89 -0.44%
VIX先物 35.12(6/20) H44.44 L30.4 *過去最高は89.53(リーマンショック)