4月の市場は3月の底値からV字回復。特にマザーズ指数は記録的な上昇を達成した。ただし、マザーズ指数は一部の時価総額が高い銘柄の影響を受けやすく市場全体の傾向を反映しているわけではないことを考慮する必要はありそう。そうは言っても、4月中も海外投資家の売り越しが継続していることは個人投資家比率が高いマザース市場の相対的な強さに論理性はある。
これから海外投資家の買いが戻ってくるとさらに上昇していくのではと期待させられるが、個人投資家の利益確定売りが先に来るかもしれないし、世界情勢のネガティブサプライズで再びパニック相場になるかもしれないので先行きを予想するのは難しい。実際にウォーレン・バフェットが保有している航空株を全部売却したというニュースが出てきていることに象徴されるように2番底を警戒している投資家は多い。正直なところこれからどうなっていくのか全くわからない。
2月、3月と我慢して保有し続けたアズームが決算後に急騰したのが個人的には追い風になった。緊急事態宣言後の不確実な動向、本格化する決算シーズンによってボラティリティが高まった時に対処できるように引き続き静観モードで行く。
留意事項
- 緊急事態宣言の解除可否の判断。31日まで延長と速報がでたが
- 不動産事業者(家賃保証事業も)のような間接的な事業者への影響も出てきていること
- 医療機関の感染者増による医療崩壊の可能性
- コロナ被害と経済的被害の天秤
- 経済活動停滞により減産合意後も歯止めがかからない原油安。
- 東南アジア、南アジアのサプライチェーン
- 中国と世界各国の衝突
- 金正恩安否情報の真偽と北朝鮮の動向
- 新型コロナは先進国から経済的に脆弱な新興国への主戦場が移行しそう
今後の対応方針
【週間騰落】
日経平均 +1.86% 2週ぶり上昇
TOPIX +0.70% 2週ぶり上昇
東証2部 +2.29% 2週ぶり上昇
マザーズ +6.18% 4週連続上昇
日経JQ +2.06% 2週ぶり上昇
REIT +0.88% 2週ぶり上昇
NYダウ -0.22% 2週連続下落
金先物 1735→1700 -2.0%
原油WTI 16.94→19.78 16.77%
ドル円 107.51→106.94 -0.53%
VIX先物 37.19(5/2) H39.57 L36.56 *過去最高は89.53(リーマンショック)
イタリア国債CDS 5year 219.2bp (5/3) 200bpが注意? 400bpが危険?
【月間騰落】2020.4
日経平均 + 6.75% 4ヶ月ぶり上昇
TOPIX+ 4.35% 4ヶ月ぶり
マザーズ +27.63% 5ヶ月ぶり上昇 ※ 2013年9月以来の月間上昇率
日経JQ + 7.33% 4ヶ月ぶり上昇
REIT - 1.18% 3ヶ月連続下落