原油が記録的な安値になった。4月20日にはマイナス値という信じられない評価で岐阜暴威さんもエンターテイナー化した。
ただ、この原油市場のパニックも株式市場にほとんど波及しなかったことも特筆すべき事態だ。緩和マネーによる底上げ効果なのか、自動売買システムのプログラム変更の効果か、悪材料出尽くしなのか、これまで通用していた因果関係に基づく分析が短期的にはほとんど機能しない相場になっているようだ。
今週はショートポジを少し増やすくらいで積極的なトレードはできなかった。強く推移した新興市場と比べると相対的なパフォーマンスは良くなかった。
再来週に迫った緊急事態宣言。最終日に向けて来週から解除可否が議論されるだろう。感染者数の上昇ペースは抑え込めているけど、遅行して増える死亡者数が大きなファクターになるのでどういう結論になるのか予想するのが難しい。
アフターコロナに目を向けている個人投資家が増えてきている。個人的にはコロナ感染によって現実に今起こっていることを記録することが優先事項だと考えている。定量的な情報に基づく現状認識を意識したい。例えば、自宅隔離時間が増えることによるネット利用時間の推移、そこから波及する経済的影響にアンテナを張っておく。
留意事項
- 緊急事態宣言の解除可否の判断。
- 不動産事業者(家賃保証事業も)のような間接的な事業者への影響も出てきていること
- 医療機関の感染者増による医療崩壊の可能性
- 世界各国でピークアウト後もなかなか減らない感染者数
- 経済活動停滞により減産合意後も歯止めがかからない原油安。
- 東南アジア、南アジアのサプライチェーン
- 中国と世界各国の衝突
- 金正恩安否情報の真偽と北朝鮮の動向
今後の対応方針
- 激しいボラティリティに耐えることができるキャッシュ比率を意識した資金管理
- バリュー銘柄に継続的な買いが入ってくるまではリスクオフモードで
- 短期リバ勢が逃げた局面で逆張り狙いをメイン方針とするように心がける
- 決算シーズンに向けての対応 決算後のボラに安易に飛びつかないように
- アフターコロナを見据えた長期目線の戦略策定のための現状認識
- あえてリスクを取ってショートヘッジを続行
日経平均 -3.19% 3週ぶり下落
TOPIX -1.47% 3週ぶり下落
東証2部 -1.72% 3週ぶり下落
マザーズ +0.51% 3週連続上昇
日経JQ -0.46% 3週ぶり下落
REIT -1.59% 3週ぶり下落
NYダウ -1.93% 3週ぶり下落
SP500 -1.32% 3週ぶり下落
ナスダック -0.18% 3週ぶり下落
独DAX -2.73% 3週ぶり下落
英FTSE -0.60% 2週連続下落
仏CAC40 -2.35% 2週連続下落
伊MIB -1.15% 2週連続下落
金先物 1698→1735 -2.17%
原油WTI 18.27→16.94 -7.28% (4月20日に一時-40%)
ドル円 107.53→107.51 -0.01%
VIX先物 35.93(4/17) H47.77 L35.6 *過去最高は89.53(リーマンショック)
イタリア国債CDS 5year 234.1bp (4/25) 200bpが注意? 400bpが危険?