今週の市場の値動きは先週とはまったく違った。夜間市場を警戒して引けにかけて売られるどころか逆に買われて高値で引けた日が多かったのが先週とは真逆だった。
長期ロングポジは軒並み強く、とりわけインソースが大きく反転してこの一週間で+54%も上昇した。逆にレバレッジインデックスETFのショートを中心とした短期トレードは不調で先週とは真逆のパフォーマンスだった。
欧米諸国の感染者数の上昇、チャールズ皇太子、ジョンソン大統領、志村けん、藤浪選手などの国内外の著名人の感染のニュースも出てきて、人々の感情的恐怖は高止まりしたままだと思う。
市場が感情的恐怖と活動自粛による経済的影響をどこまで折り込んでいるのか、世界的な財政政策、金融政策による緩和マネーがどのように影響を及ぼすのかを見極めながら、落ちてくるナイフを無傷で掴むことができるような都合がいいトレードはできないと心がけて、リスクオフとリスクオンのバランスを意識しながら現実に寄りそって進むしかないのだ。
○注視事項
日本国内での都市封鎖(ロックダウン)の可能性の高まり
BCGワクチンの新型コロナへの実効性
欧米諸国が都市封鎖で感染拡大を止めることができるか
東南アジアのサプライチェーンの停滞具合
信用リスク、金利上昇
原油安
世界的金融緩和によるインフレの可能性
日経平均 +17.14% 7週ぶり上昇
TOPIX +13.74% 2週連続上昇
東証2部 +12.76% 3週ぶり上昇
マザーズ +11.68% 3週ぶり上昇
日経JQ + 8.31% 2週連続上昇
REIT +34.59% 3週ぶり上昇
NYダウ +12.84% 3週ぶり上昇
金先物 1630 -1.59%
原油WTI 21.54 -4.10%
ドル円 110.8→108.64
VIX先物 53.42(3/27) H72.31 L40.13 *過去最高は89.53(リーマンショック)
イタリア国債CDS 5year 155.3bp (3/28) 200bpが注意? 400bpが危険?