ほろうみの正解するポジ

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アズームの成長可能性分析

アズームの駐車場サブリース事業について、自分が想定している現実的な成長可能性を考えてみた。

 

2023年第1四半期の決算資料に掲載されている「既存事業主要エリア220万台、ARR7900億円」を市場規模の前提条件として考えてみる。

 

220万台の市場で直近稼働台数1.8万(ARR65億円)からどれくらい成長余地があるかをケリーの公式っぽく実現可能性を主観で割り振ってみた。

  • 3万台受託  108億円[7900億/(220÷3)]   20% 
  • 10万台受託   359億円                          60%
  • 30万台受託   1082億円                        20%

10万台受託(シェア4.5%)は実現可能性を5割超の60%と設定。これまでの成長ペース、市場規模、競争環境を考慮してこれくらいは現実的に達成可能かなと考えて出した数字で定量的な根拠があるわけではない。
3万台受託は3万台で成長が足踏みになるケースを想定。今の成長ペースからこのレベルで止まるのは考えにくいので低めの20%に設定。2025年中計の売上125億円達成時の受託台数がちょうどこれくらいになると思われる。
残りの20%は10万台を超えても成長ペースが止まらないケースで30万台に割り振った。

 

直近のARRが65億円なので10万台受託の359億円で、5.5倍のストック収入が獲得できる見込みがあることになる。 ここで考えるべきことは、今の評価(時価総額330億)にこの想定がどれだけ織り込まれているかどうかだ。

サブリース以外の事業の伸びしろ、会社の計画通りに営業利益率が20%まで高まることを考慮するとEPSベースではここから10倍の成長余地があると考えられる。すでに株価は急上昇しているのでここからの10バガーは難しいかもしれないが、2バガー以上のポテンシャルはまだあると考えるのは現実的な期待の範囲内だと思う。そして、10万台受託を超えて成長し続けるならその先も見えてくる。

 

アズームの強みは成長余地(市場)と競合優位性を高いレベルで両立しているところだ。普通はこれだけ市場が大きいと大手が参入してレッドオーシャンになっているけど、現時点ではアズームの一人勝ち状態になっている。今後の成長可能性を分析する上で、市場と参入プレーヤーの変化をチェックし続ける必要がある。何かしらの変化があれば、当然のことだが変数が更新されて分析結果が変わってくるので、その都度認識をアップデートしていかなければいけない。

 

わかりやすく考えるためにどれくらい期間で達成できるかの時間的要素はあえて省いているので、もっと確度を上げたい人はより多くの定量的要素、時間的要素を加えて分析みたらいいと思う。(自分のキャパではこれが限界。。。)