今週の日本市場はGWだったので2営業日だけだったが、米国市場はFOMCというイベントを挟んで先週からのハイボラを引き継いだ展開だった。買い戻しが入ってもそれを上回る売りで下げトレンドが形成されている感じで、機関投資家のリスクオフが続いている。
岸田首相が海外で講演をしたが、突然ぶち上げた要項も多くて脈絡が見えないのでスルー気味に視界の片隅に入れるだけにしておく。それよりもロシアの戦勝記念日にあたる5/9にウクライナ侵略に何らかの変化が出てくることを警戒しておく。
これからポジの決算発表が出てくるが、アズームの好決算はひとまず忘れて悲観的に見守りたい。個人投資家の身軽さを生かして機関投資家という大きな羊の群れに翻弄されないようにしたい。
NTTがソニーの時価総額を抜いて2位に浮上。円安局面で内需銘柄のほうが買われているのは一見すると不合理な現象なので注目しておく。
留意事項
- ロシアの軍事侵攻から2ヶ月以上経過
- 金利上昇と逆イールドと株価
- 円安局面 1ドル130円台で推移
- 中国の各地でロックダウン
- NTTがソニーの時価総額を抜いて2位
- 米国のインフレからの利上げ観測とリセッション懸念
- 小麦価格がコメ価格を上回る
注目テーマ
2022年度の方針
- 基本的に昨年のやり方を継続し、現物の主力枠の銘柄はなるべく動かさない
- 主力枠以外の銘柄は含み益があるうちに利益確定を意識
- 小型株にさらに資金が抜けたときのプランB(考え中)を用意しておく
- キャッシュ比率は状況に応じて資産の1割~4割の間でコントロール
- 資産の1割の範囲内でショートトレード&実験トレード
- 高ROE銘柄 非製造業で30以上、製造業で20以上を将来的に期待できる企業
中古車競売大手のユー・エス・エス(USS)がまとめた3月の中古車の平均落札価格は前年同月比22.6%高の91万1000円となり、22カ月連続で前年同月を上回った。半導体不足による新車の納期遅れが長期化しており、中古車需要は依然として底堅い。
統計を遡れる2000年以降の最高値だった2月の落札価格(100万6000円)は下回った。USSによると3月は年度の変わり目のため出品台数が多く、価格が下がりやすい傾向があるという。出品台数は前年同月比5.8%増の30万5073台だった。
ウクライナ危機を受け、日本にとって最大の輸出市場だったロシア向けは一時的に輸出が停滞した。値崩れが懸念されたものの「一部の車種を除いてロシアへの輸出は再開しており、国内の中古車価格への影響はない」(業界関係者)という。
「小さな改良」と「イノベーション」を分けることの問題点 平成生まれの気鋭の研究者 岩尾俊兵氏(慶應義塾大学) | 経営学の最前線を訪ねて(3/3)|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
『イノベーションを生む"改善"』『日本"式"経営の逆襲』の内容を一言で言えば、両利きの経営やアメリカ的イノベーション観に対するアンチテーゼです。つまり、既存知識・技術の活用にしか思えないような小さな改良・変化も、それぞれを連鎖させることで大規模イノベーションになり得るということ。つまり、インクリメンタル(漸進的)イノベーションとラディカル(急進的)イノベーションの境目は、アメリカの研究者の多くが考えているほど明確ではなく、本当は連続的であるといったことを明らかにしています。
両利きの経営で取り上げられている知の探索(新しい知を求めること)・知の深化(今もっている知を活用すること)もそうです。「探索」をしているうちに、「深化」に使えることは普通にあるし、深化しているものに探索を後から組み合わせたほうがより利益が大きくなることもあるわけです。
つまり、これらは0と1の離散値ではなくて連続値として小数点以下でつながっている。それを明らかにするために研究対象としたのが、日本の自動車メーカー4社の改善活動の研究と、分散人工知能を用いたコンピュータ・シミュレーションでした。