ほろうみの正解するポジ

投資の立ち位置を正しく理解するための記録╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !

2020年11月13日の週_ 株式市場と医療機関の反応の差

主力銘柄の決算が出揃った。アズームはコンセンサスを大幅に上回る今期予想で2日連続S高で、その後も上昇基調のまま推移した。

ギフティは予想通りの低進捗率だったが、サービスの流通金額は好調に推移したので問題ない。第4四半期でGotoトラベル支援事業の売上が入ってくるのが期待されているのか下方修正が出なかったことが逆にサプライズだった。

それよりもレアジョブの一部昇格がこのタイミングで発表されるのは全く想定していなかった。11月の東証一部昇格規定の改定によってタイムリミットが過ぎたと思っていたのが駆け込みセーフだった模様。

 

株式市場と医療機関の新型コロナに対する反応が大きく違っているのが気になっている。9日にファイザーワクチン成功の報道が出ると、瞬間的に相場がパニック的な動いた。それまで好調だったハイテクグロースが大きく売り込まれて、航空関連、観光関連のような低迷した銘柄に急激に資金が入ってきた。その後はワクチンに対する現実的な評論が出てきたこともあって反動の売買が出てきて一旦は落ち着きを取り戻した。それでもこの一週間の騰落率を見るとリスクオンモードが継続しているのは間違いない。日経平均株価もこの状況で30年ぶりの高値を更新した。

市場は気持ちが悪いくらいの楽観モードだ。医療機関が第3波を第2波よりも悪い状況になるとして医療リソースの限界にの警鐘を鳴らしている状況だけになおさらである。

市場がすでに悪材料を折り込んで評価されいた影響なのか、リスクヘッジの反対売買が入ってきた影響なのか、医療機関よりも長期スパン評価している影響なのか、いろいろ理由は考えられるが、結局のところはわからない。考えすぎて動けないよりも状況に応じて柔軟に動くほうがいい。悲観的に準備して楽観的に対処する意識で。

 

留意事項

  • 米国大統領選挙11/3 バイデン氏勝利が大勢
  • 中央銀行の動向
  • 菅内閣の期待値の高止まり状況
  • 世界各国でロックダウン再開
  • コロナ禍の経済対策ための財源問題
  • 年末締めに向けた機関投資家動きと個人投資家の節税対策売り
  • バブルなのかバブルじゃないのか? 
  • 米国新政権の動向 TPP再起動の可能性は?
  • 円高傾向の見極め
  • 日本国内のコロナ感染数が増加して第三波到来

 

対応方針

  • 柔軟に対処できるようにキャッシュ比率を意識する
  • すべての銘柄が同じタイミングで上昇しなくてもいいと割り切る
  • 一時的な要因で業績が良くて期待値が上がっている銘柄を外す
  • 一時的な要因で業績が悪くなって期待値が下がっっている銘柄を狙う
  • 大型株が主導するのかそうじゃないのかを見極める
  • グロースからバリューのターンが確定したらポジを入れ替える

 

日経平均   +4.36% 2週連続上昇
TOPIX +2.70% 2週連続上昇
東証2部  +1.65% 2週連続上昇
マザーズ  +0.14% 2週連続上昇
日経JQ   -0.32% 2週ぶり下落
REIT  +0.27% 2週連続上昇

NYダウ  +4.08% 3週ぶり上昇
SP500 +2.16% 3週ぶり上昇
ナスダック -0.55% 2週ぶり下落

原油WTI    35.79→37.14→40.13 8.05%   
金先物         1879→1951→1.886   -3.36% 
先物    3.047→3.154→3.178  0.76% 
ドル円    104.64→103.33→104.62   1.25% 
日経VI     22.54(11/13)

 

ファイザーによると治験参加者の9割超で感染予防の効果があった。深刻な副作用も起きておらず、米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可の承認を申請する方向だ。ワクチン認可に前向きなトランプ大統領は「素晴らしいニュースだ」とツイッターに投稿。金融市場でもコロナの収束につながるとの見方が一気に広がった。

 

東北電力女川原子力発電所2号機について宮城県の村井知事は、再稼働の前提となる地元同意を表明しました。東日本大震災の被災地にある原発で再稼働に向けた地元の同意が示されるのは初めてです。

 

ブルームバーグがまとめたデータによると、一部の大手金融機関を除く大部分の東証1部上場企業が決算を発表した12日時点で、直近四半期の1株当たり利益は全体でアナリスト予想を34%上回った。これは2017年最後の四半期以来の大幅な上振れとなる。同期間のS&P500銘柄は17%の上振れ、MSCI ACアジア・パシフィックインデックス銘柄は6%の上振れにとどまり、日本企業の回復は顕著だ。

 

国内の好調な業績に加え、新型コロナウイルスの終息と世界経済の回復への期待が追い風となり、日経平均株価は約30年ぶりの高値水準を回復した。海外投資家はことし約8兆7000億円もの現物株や先物を売り越しているが、日本株に再び目を向け始めている。11月1週(11月2日ー6日)に海外勢は現物と先物の合計で1兆円以上買い越した。買越額が1兆円を超えたのは2019年10月以来およそ1年ぶりだ。

 

米国の感染状況を分析する「COVIDトラッキング・プロジェクト」によると、米国の新型コロナによる入院患者数は13日に約6万8000人。「第1波」の4月、「第2波」の7月のピークを15%程度上回り、増加傾向が続く。中西部ミネソタ州で集中治療室(ICU)の使用率が9割を超えるなど、医療現場の負担が高まっている。

欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、欧州連合EU)と英国の計27カ国の7日平均の新規感染者数は12日まで5日連続で減少した。11月上旬まで感染ペースが過去最多となっていたが、フランスやドイツ、英国などが外出や飲食店の営業制限など厳しい対策に踏み切った効果が見え始めた。

 

第3波はまだ始まったばかりですが、すでに東京都における重症者数は第2波のピーク時と並んでいます(11/13時点で39人)。私の職場でも緊張感が高まってきており、第1波の初期のような嫌な雰囲気を感じます。都内では現在も患者は増加を続けており、また重症者は遅れて増加してくることから、第2波のピークを超えることは間違いないでしょう。

 

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